10年前と今と

劇団を旗揚げした10年前。

脚本を書いて実際に演者に演じてもらったとき、全然想像していたものと違い大きく戸惑っていたのを覚えています。

それから10年。今は脚本を書いたときに想像したものがほぼそのまま舞台になっています。

これは何分の芝居、っていうのを書いてる時点でわかるようにもなりました。


けれどもこれは自分の脚本力があがったわけではないです。他劇団の方用に書いた脚本は相変わらず想像と違うものになります。


単純に私が演者を、演者が私を、理解しているからなだけですが、その把握と連携が、“劇団”でやっている一番大きな利点だと思います。


銭湯ワンダバの

私、トキータ・メンバッカの根っからの銭湯っ子でした。

近所にあったということもあり、幼い日に祖母と女湯に入ったら、クラスメイトがいた小1の。ボイラー室には野良猫がいっぱいいて近所の子とよく遊びに行ったり、まあその手のエピソードには事欠かきません。


大人になり、劇団を旗揚げして、大阪で泊まりなどが増えると自然に銭湯通いも増えて、大曽根くんなどと付近にある銭湯を片っ端から行ってみるなどなど、銭湯好きは加速していきます。


けど同時に悲しいことも。

銭湯がどんどんなくなっていっている。

ということです。


家風呂が当たり前、スーパー銭湯なども増えて、いわゆるノーマルな町の銭湯は次々になくなっていっています。


若い人のなかでは、銭湯に行ったことないという人が多くて、連れていくと行くとハマったりして、そーゆー人が多いんだと思います。


例えば北野に行けば異人館などが見れます。祇園では町屋が見れます。銭湯はそーゆー施設と同じで、かつ入浴できます。入浴という生活の一部でありながら異次元。広い風呂?それだけじゃない。癒しの波動がもうヴィンヴィンなのです。



私らの劇団が偉そうに言えたことではありませんが、銭湯を応援したい。っていうか銭湯に行ったことない人たちを銭湯に呼びたい。そんな思いもあり、今回の銭湯公演となりました。


勿論、そこには千鳥温泉さんという素晴らしい銭湯があり、オーナーさまからお声をかけていただいたというありがたいご縁もございました。


今回の公演をきっかけに、銭湯に通いはじめてくださる方が一人でも増えていただければと思います。



否定から入る性格

もともとがガチガチの保守派の私でした。

けど大学で先端芸術に触れて、認識の拡張こそが新しいスタンダードを作るということを学びました。


テレビでだだZOZOTOWN前澤社長の特集をしていて、若い企業というのは効率的で無駄がなくそういう意味では理不尽さがない会社という意味で好きです。

私は、“まずなんでスーツ着ないとダメなの?”とずっと思っていましたし、同じ時間に満員電車で出勤も、意味のない会議も、面倒な書類作成も、いらん飲み会も、全部理解できませんでした。先駆的な企業にはそれがない。合理的で、劇団もただ古くから続けているだけで無駄でいらないものは排除すべきだと思います。


私は、劇団とか、役者とか、そーゆー界隈の人たちの、なんだかある嫌なところ、そーゆーのは可能性な限り排除、もしくは否定していきたいと考えています。


脚本上やもなしで合ってない役者にあてた役とか、中学生がデザインしたようなチラシや、俺たち青春してるんです!的な涙涙の暑苦しさや、私は役者よそこらの輩といっしょにしないでみたいな空気とか、そーゆーの大嫌いです。

なんだか狭い世界だけでまわってるから、排他的になるんだって、わからない人が多過ぎます。自分のためだけに演劇やってる人は他の団員やお客さんのこと考えてないんです。


劇団ウンウンウニウムは、それらを否定したところからはじまっています。演劇のシステムもときどき否定しています。大きな劇場で豪華なセットと衣装で有名な役者さんが出るお芝居ではないです。その真逆です。あちらが南青山のホテル36階の高級イタリアンならば、こちらは下町の横丁のラーメン一杯480円の町中華です。あっちがパスタ一皿9800円ならば、その20分の1くらいの価値があるはずだと信じています。


『銭湯ワンダバ』はじまーるよー

はい、今週末からスタートします!


銭湯ワンダバ。



リアルガチ銭湯でお芝居をします。



なんだっそらぁ?!

って、そのまんまです。



新しい演劇をつくるということは

“演劇”の領域を拡げることになります。


勿論、新しいことは賛否両論があります。

昨今のクレーム対応に対するコンプライアンス社会で、賛否の否をなるべく避けようとするのは、もちろん大切ですが、同時に新しいことへの枷にもなっているように思います。


これは演劇なのか?

それを賛か否か、それはお客さまが決められることなので、私はとにかく新しいことをどんどんリリースしていくだけです。


新しい領域ということは、

認識の領域を拡げ、つまりは人の領域を拡げることになります。


物語の究極の目的とは

物語の究極の目的とは、実はその物語を終わらせることに他ならない。

はじめたものは終わらせなければならない。

すべての物語ははじまった瞬間から終わりへのカウントダウンがはじまる。

終わらせるためにはじめる。

それが物語です。


この“物語を終わらせる”ということは全物書きが悩む最大のテーマだと言っても過言ではないです。

終わらせることは本当に難しい。




私もナイアタマ捻っていろいろ考えた。


例えば、ボレロ。一つずつ楽器が増えていき、最後にはいろんないっぱいの楽器が集まるというパターン。この場合、楽器がキャラクターやファクターになるわけ。人が増えていき、最後はみんながいる。わーっ!と騒がして終われる。


その亜流。雅楽パターン。一つずつ楽器が増えていき、そしてまた一つずつ減っていき、最後は一人、そして誰もいなくなる、というパターン実に綺麗。誰もいなくなったら物語は終わりだから。


主人公がいた場合はいろいろがやりやすい。主人公が死んだらデッドエンド。主人公がハッピーになったらハッピーエンド。来た主人公が去ったらシェーンカムバックエンド。大体主人公には目的があるから、それを達成したら自動的に物語は終わる。


時間エンド。群像劇の場合とかいろいろキャラクター描くの大変になったら、時間になってエンド。地球滅亡の時間?新年になる時間。5時から7時まで。その時間って線引きだオッケー。


最後は最初に戻るパターンエンド。これもわかりやすい。旅行帰りの母曰く「やっぱり家が1番ね」。ループする、似た状況になる、ふりだしに戻る。いろいろできる。


今からスタートする。ジャンプの打ちきりマンガのように、『俺たちの冒険はこれからだ!』とか言っちゃう。なんか残念なパターン。けど、やりようによっては面白くなるのよ。



私も長編書くとき、一話にエンディングは1つだけだから、いろいろ考えて、

『さよならカルボナーラ』ではがっかりオチ。『ふたりきり』では今からスタートオチ。『その日、主人公が死んだ。』では犯人はおまえだ!オチ。『パジャマパーティ』はハッピーエンド。『北堀江探偵ビルディング』は最初に戻るオチ。『なにかくりかえしてますか?』では脱出オチ。

いろんないろんな終わり方を作ってきたけど、もうおいらにはバリエーションがないよぉ。


どう終わらせればいいんだよお。


反面教師からのほうが学べる

よくあるパターンでは、

面白い作品があり、そーゆーのをやろうとして失敗するパターン。

例えば『SAW』が流行ったら、似たようなパターンの映画が大量生産されて、そのほとんどが外れて、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』が流行ったら以下同文。


演劇でも同じで、そういう何かに憧れてそれっぽいの作ろうとして失敗するってのは続出してます。

うん。だからこう言いたい。凄く面白い何かからパクるのではなく、いろんな失敗やらかしてるトコを反面教師にしたほうが、良作が生まれるんじゃないか?って。


例えば、おおーっ!と唸るようなどんでん返しに憧れて、失敗した映画。よくあるある。それのどこがダメだったのか自分なりに分析してみる。最初からバレバレだったのが原因か、それともヒントを隠しすぎて伏線なく突然のオチだからダメだったのか。

ふむふむ、これから学べるのは、バレバレはダメだし、隠しすぎてもダメということ。バレるのは強引な展開のせいだな、とか、そっからさらにいろいろ学べる。


だからこそ、言いたい。良作からパクらず、駄作から学ぼう。って。


モンゴルズシアターカンパニーさんと

今回、なぜ

『なんだかぼくたちはパクチー』

というタイトルからしてよくわからないお芝居を、パクチー専門店のGoGoパクチーさんでやることになったのか?


それはまず、モンゴルズシアターカンパニーの増田さんの説明をせねばなりません。


当時、大阪でぶいぶいイキッてた我々のところに、増田さんがクギバットを振り回しながら現れたのがはじまりでした。

増田さんは「最近、ここいらで、ちょーしこいとる劇団がおるってのぉー!」と河内弁らしき言葉で絡んできたので、売り言葉に買い言葉。まぁ結果として激しい殴りあいになったのですが(河川敷で)、「おまえ強ぇな!」「おまえこそな!」と意気投合。


そんなわけで、一緒に芝居を作ることになりました。上で語ったことは100%嘘ですが、勢いとしては似たようなものです。



不在のキャラクターを描く

不在のキャラクターを描くのが好きなんです。

語られ、噂され、けど登場しないキャラクター。


『喫茶チェリー』のマスターは何度も何度も語られ、第三者からは電話を掛けられますが、当人とはコミュニケートできずに、ラストのラストでふらっと登場します。


『虚構演劇』の奏さんは、登場は比較的すぐしますが、ずっとコミュニケートできずにずっと謎の状態のままです。


『O坂の殺人事件』には世界的演出家、ニナガワアモンは最後まで手紙という形でしか語られません。


『電波少女は偉大だったと思う』でも、決して人前に姿を表さない正体不明の小説家“電波少女”の話題が語られます。


このよーに、第三者に語られることで形成されるキャラクターというものに、とても興味を持っているのです。


不在の存在。

ゆえに観客からいろいろと想像される存在。


実は初期の公演『その日、主人公は死んだ。』も同じ系譜で、あの“主人公”は、実は不在の人物。つまり第三者によって語られ、脚色され、演じられたいた人物。つまり観客は最後まで本当の彼についてわかっていないという状態でした。


私は多分、このテーマ、これからもちょいちょい追いかけていくんだろーなーと考えています。



銭湯ワンバダご説明

『銭湯ワンバダ』の説明させていただきます。


まず「これは演劇なのか?」ですが、それは誰にもわかりません。演者が役を演じ、その時間と空間を共有するという意味では演劇かもしれません。ちなみに毎月公演があり、役者も内容も変わっていきます。



「銭湯での公演?裸なの?」という疑問ですが、お客様は着衣で大丈夫です。ただし浴場まで入りますので、足元濡れています。靴下などは脱いでいただき、またストッキングなどは控えていただけますと幸いです。足を拭くタオルなどご持参いただいたり、フロントで販売レンタルもございます(有料)。



“入浴料込み”というのは公演終了後、ご面倒で申し訳ありませんが一旦退場いただき、千鳥温泉さんの営業時間14:30になりますと再度入場いただき、そのままお風呂に入れます。銭湯好きの私としてはこの機会に銭湯を味わってお帰りいただきたいです。ちなみに私は毎回入ります!演者も何人か入って帰るかもです。このさいは当たり前ですが男女別れての入浴になります。是非裸の付き合いを!笑


“裸割引”の方は浴場での芝居の際、湯船でお湯浸かりながら観劇できるという特典があります。ただしそのときはバスタオルを外してお湯に浸かってください。芝居は浴場、脱衣場、フロントと場所をどんどん移動します。浴場から脱衣場に話がシフトしましたら、急いで体を拭かねばなりません。マナー的に汚れ全開!で来れますと、ちょっとこちらではご注意し辛いので、良識の範囲内で宜しくお願いいたします。そーゆー意味では結構リスキーです。当日、細かく説明させていただきます。


ガチ銭湯ですので客席も舞台もございません。イスは少しありますが、基本的に立ち見になります。そしてフロント、脱衣場、男湯、女湯とドンドン移動していきます。そういう特殊で演劇と呼べないものだというのをご理解の上、宜しくお願いいたします。




質問いただきましたら、随時追加していきます。



銭湯ワンバダについて

これを説明するには、まず私が「うる星やつら」好きというところからご説明する必要があると思います。

どちらかというとTV版のほうです。押井守監督の方です。


うる星やつらも、記憶たどると、2回ほど銭湯の話がありました。ひとつは、あたるくんが亜空間の銭湯でバイトをするという内容。もうひとつは、男湯ならなんとか女湯を覗こうとする話です。


昨今、なにかとコンプライアンスコンプライアンス。だから逆に、アニメにエロを求める人たちは深夜アニメだ、オリジナルアニメだという方向に行き、それゆえどぎついエロになってしまい、ほんのりちょっぴりえっちという、昔はよく会った、そーゆー世界が消えてなくなっていってる気がするのです。


うる星やつらや、らんま1/2のような、もしくはカボチャワインのような、きまぐれオレンジロード的な、そーゆーのです。


ドタバタコメディ。

そこにちょっぴりえっち。

決してえろではなく、かわいいやつ。


そーゆー世界を演劇で作ってみたいと思ったのです。


銭湯で、女湯をのぞく?!

がちAVみたいなやつではなく、ドタバタコメディとして。

今じゃコンプライアンス的にNG出そうですが、まだまだ演劇の世界はテレビほど厳しくない。

むしろいつかこーゆー演劇の世界も厳しくなっていく、むしろなっていっている。

じゃ、今やるしかないじゃん!


そして、やります。

そーゆー、ドタバタで、バカで、えっちなやつ。


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